自然災害リスク軽減研究センター

三軸圧縮試験装置(テーマ4)

設備の概要

 本試験装置は,小型供試体を用いて,砂質土あるいは粘性土の精密な静的および動的な力学特性を把握することが可能である.スクリュージャッキによる静的載荷 は載荷速度0.002%/min~2.0%/minの性能を有し,空圧サーボによる動的載荷あたっては周波数 1~0.01Hzの性能を有している.

三軸圧縮試験装置

◆最大圧縮容量   :50kN   ◆ジャッキストローク:70mm
◆静的載荷速度   :0.002~2.0mm/min(DCサーボモータ制御のスクリュージャッキ使用)
◆動的載荷速度   :0.01~1Hz(空圧サーボ使用)  ◆最大セル圧  :800kPa
◆供試体サイズ   : 直径:50mm or 70mm , 高さ:100mm or 140mm

研究内容例

(1) 各種堤防土の力学特性の把握と強度定数の同定

 堤防土の安定性照査を行うための強度定数は,それを求める試験条件によって大きく変わるため適切な試験条件で強度定数を決める必要がある.本装置を用いて,河川堤防で採取した多くの堤防土を用いて,三軸試験を実施することにより,各種の試験条件で得られる強度定数について,土質特性と対比しながら検討を行っている.下図は,せん断試験時の排水条件の相違により,同じ堤防土であっても得られる力学特性や強度定数が異なることを示している.